2019年6月21日〜6月26日 ドイツ視察ツアー 

 表記にもあります期間にてドイツへニュルブルクリンク24Hレース観戦及びビルシュタイン社本社へと訪問致しました。

今回の視察ツアーは先回同様、ビルシュタイン、アイバッハ、レムス正規でもある阿部商会様主催のツアーとなり、
全国の有名な各ショップ様と同行のツアーとなりました。

出発は日本時間21日朝10時 成田空港発であったために前日の20日に成田空港近くのホテルへと前泊。

前泊日の夜は同行されますショップ様各位ならびに主催の阿部商会様の社長様、各部門の代表者様合同での夕食会がありました。


6月21日 行きのフライト時間約12時間

ドイツのデュッセルドルフ空港へと無事着陸。

ドイツ現地時間約15時頃に到着致しました。

フライト時間が非常に長く、疲れました。

日本とドイツの時差は-7時間

この時期の最高気温は21℃ 最低気温は11℃

事前に日本よりも外気温が低く日本人には肌寒く思えると聞いていましたので、
寒いのを覚悟して飛行機より降りました。

ところが現地に降り立つと日本と大して気温に大差がなく、あれ?と疑問を抱きました。

後にドイツの方へと聞いたところ、ドイツでも異常気象のようで入国日から帰国日までの間は非常に天候に恵まれ、暑かったです。
上着は1着で良かったようです…。

到着日はドイツの宿泊先ホテルへとそのまま直行、夕食会となりました。

デュッセルドルフ空港ではビルシュタイン社の日本のマーケティング担当の方がお出迎えをしてくれました。

夕食会にはビルシュタイン社の方も同伴での夕食会となりました。

いきなりですが、ドイツ ニュルブルクリンク付近の風景です。

写っておりますのはキャンピングカーとキャンプ用テントになります。

この写真以外にも無数のテントがあり、レース観戦者はいたるところで寝泊まりして観戦するようです。

現地時間の朝11時頃でしたが、すでにドイツの方々はビールを飲みながらワイワイとしてました(笑)
ニュルブルクリンク周辺の景色の良さに、ただただ感動。

大きなビルなどもなく、田舎!といった印象です。
ニュルブルクリンク内、チームブラックファルコンのファクトリーに到着。

大きなビルシュタインの看板が印象的です。

当社のピット外観にもありますものと同等サイズのような気がします。

チーム ブラックファルコンとビルシュタイン社はパートナースポンサーのようで、
今回のレース車両にも勿論ビルシュタイン製ショックアブソーバーが装着されております。
チーム ブラックファルコンのファクトリー入口となります。

名前の通り、黒い隼のマークが印象的です。

小さく写ってはいますが、当社でも取り扱いのあるメーカーの看板があります。

この青い車が走っているところが駅前ロータリーのようになっていて、
一方通行で大きくサークル状になっていました。
ブラックファルコンファクトリーの目の前にはアイバッハの現地スタッフがキャンピングカーにて
車中泊をしておりました。
今回特別にチーム ブラックファルコンのサーキット内にあるVIPラウンジに入れることとなりました。

この写ってるカードの裏にはバーコードが印字してあり、出入りの際にはセキュリティチェックがあります。

このカードに書いてあるメーカーが今回のニュルブルクリンク24Hレースのメインスポンサーとなってます。
ブラックファルコン ファクトリー内部のショールームでしょうか。

詳しく聞くタイミングがなかったので、詳細は不明です。

ビルシュタインダンパーとポルシェが展示してありました。
展示されているその隣の様子です。

おしゃれなカフェのような作りでした。
カフェのような内観の向かいになります。

アイバッハ製品の展示がされていました。

逆光で少々画像が見にくくなっております。
前置きが長くなりましたが、ニュルブルクリンクメインのインフォメーションセンターに到着しました。

ニュルブルクリンクの正式な玄関先となります。

なにやら中央に茶色い見慣れない外観の車が停まっていますねぇ…。

近くに寄ってみましょう
なんと発売前のBMW MINI F56 JCW GPでした。

張り出したオーバーフェンダーが戦闘機のような外観です。

外装はカモフラージュなのでしょうか。

先代のR56 GPよりも1.5倍ほどのリアタワーバーが装着されておりました。

なぜかメーターパネルは見えないように隠されていましたので、メーターデザインはまだ決まっていないのでしょうか。

一部の情報によると次期GP国内販売はATのみの設定かも知れないとの情報を聞きました。

その為かこちらの車両もスポーツAT車両でした。
少し離れたところからの写真となります。

リアフェンダーも張り出してます(笑)

このまま販売するとしたら日本の車検はどうなのか?と疑問を抱くところであります。

タイヤはハンコックで、見たことのないモデルが装着されていました。

このままのパッケージで販売となるのかが個人的には気になります。
サーキット内ラウンジに向かう道中の写真です。

各チームのコンテナ車両がギッシリと停車しています。

各チームのスタッフが大量のタイヤ等を持ってあちこち行き来していたのを多く見かけました。

観覧車が見えますが、こちらは後程触れることとします。
ブラックファルコンのVIPラウンジに到着しました。

スマホのような端末を持っている入口の方に毎回セキュリティチェックをされます。

先程のカードのバーコードを読み取られて中に入れてもらえます。
ラウンジ内部の大型モニターです。

レース本番はモニターごとに各車両のラップタイムであったり、ライブ映像等が映し出されていました。

手前のコップ、写っている人と比較しますとモニターの大きさが想像つくかと思います。
ラウンジよりすぐ外に出ることが出来、ホームストレートを一望出来ました。

至るところにBMWのマークが確認出来ました。

気温は高めでしたが、風が強く冷たく感じました。
ラウンジの外観になります。

ブラックファルコンの看板がある階から外を一望できます。

ホームストレート側とは反対のピット裏側からの外観です。
ピット裏を少し歩いてみました。

個人的に好きなシュニッツァーのコンテナがありましたので、思わず写真を。

外されたバンパーが置いてありますね。
今回はSTI様のブースにもお邪魔致しました。

この時はフロントガラスの飛び石リペアをしていました。

ロングコースかつ車速も出るサーキットとなりますので、フロントガラスに飛び石は付き物ですね。

仮設ピット内壁には応援メッセージが書かれたものが貼られていました。

日本人としてはやはり日本チームを応援したくなります。

当社の作業記録を閲覧して頂いてる方はお分かりかと思いますが、
ここ最近はありがたいことにスバル車が多くなっております。

その影響もあってか思わずレース車両を見入ってしまいました。
車両の後ろ側へとお邪魔しました。

メカニックさんが作業をしている中、覗かせて頂きました。

作業の邪魔になるといけないので、このアングルまでしか入りませんでした。

逆光で分かりにくいですが、レース車両全車リアガラス上部にレムスのステッカーが張り付けされていました。

ニュル24Hレースメインスポンサーでもあるので、全車貼り付け義務があるようです。
ナンバー部分にはH&Rのロゴがあります。

こちらもレースのスポンサーですので、全車両貼り付けされていました。

空力パーツが至る所に装着されており、ニュルブルクリンクの過酷さが分かります。
今回残念なことに、メインスポンサーからビルシュタインが無くなってしまい、ビルシュタインステッカーは小さく
サイドステップ部に張り付けられていました。
序盤に触れた観覧車です。

なんとこの観覧車は仮設の観覧車で、移動式のようです。

写真には全て写っていないですが、トラックの荷台部分が3台分並列に並べられていました。

この観覧車、日本ではありえない速度で回転してます。

一回乗るのに2ユーロ。

他のショップ様の代表の方と一緒に乗ってみました。

乗ってみると結構な速度で回転してましたが、さほど怖くはなかったです。

一周で終わりかと思いきや、5回転して終了でした。

速度が速く、一周で終わりだとしたら割高感がありますが、5周となるとお得感がありました。
乗り込んで上からの景色です。

なにより速度が速いので、頂点付近で写真を撮るのが難しかったです。
ビルシュタインブースに到着です。

BMW M2 のデモカーが展示されていました。

こちらの車両にも当然ビルシュタインの車高調整キットが装着されています。

奥に写っております白いトレーラーがビルシュタイン社のサービス車両となります。

この度カラーリングを刷新したと、現地スタッフが話していました。
国内ビルシュタイントップページにも写っている車両と同じカラーリングですね。

一目でビルシュタイン車両と分かります。
サービストレーラー内部を見せて頂けました。

ここではショックのセッティングを変更することが可能です。

各チームからのオーダーに沿ったセッティングをサーキット内でリセッティングすることがメイン作業となります。

拝見したタイミングではセッティング等の作業が一段落したタイミングだったようで、
練習日等は大忙しだと言っていました。
こちらの中央に写っております機械に組み立てられたアブソーバーAssyを取り付けて
右側に写っているパソコンでデータを確認するようです。

よく見てみるとグラフのようなものが確認出来ると思います。
グリッド整列、ピットウォークと始まりました。

凄い人数の人。
後続には別クラスの車両も。

こちらにも大勢の人だかり。
ピットエリアへと入ることが出来ましたので、チラッと覗いてみました。

人数が多くて身動きしにくかったので、大して移動していません…。

BMW M6 TOTALカラーのレース車両ですね。
BMW 320i のレース車両。

BMW車両は多く出場しており、ボディ開発コード E9X系は320i や325i がレース車両となっていました。
日本チームも盛り上がりを見せています。

トヨタ 86 は左ハンドルでした。

とても違和感を覚えます。
新型スープラのレース車両もグリッド整列してました。

BMWと共同開発となってますが、ほぼBMWといっても過言ではない作りのように思えます。

リアビューの見た目はスープラの方が個人的には好みです。
フォーメーションラップからのスタート直後の様子。

約160台超のレース車両が一気に加速していく様子は日本のサーキットではなかなか味わえない迫力。
あっという間にレース車両が駆け抜けていきます。

目で追うと首がすごく疲れました(笑)
ニュルブルクリンク内インフォメーションセンタ−から中を覗くとBMWブースがありました。

F90 M5

F82 M4

G20 M340i

なかなか国内では見かけないカラーリングで格好いい。
ポルシェブースに来ました。

マルティーニカラーのレース車両はどれもやはりレース車両!といった印象ですね。

画像には上手く写っていないですが、ポルシェ車両を使用したドライビングシミュレータがありました。

簡単に説明すると、車両内部にシミュレータが設置されていて、目の前に大きなモニターがあり
まるでレース車両にそのまま乗っている感覚を味わえます。

走行サーキットはもちろんニュルブルクリンクでした。

実車を使用したシミュレータとはなかなかお金が掛かっていますね。

待ち時間が長そうなので並ぶのはやめました(笑)
アイバッハブースも。

ブースにはアイバッハ製品が陳列されていました。

ブース内の人は楽しそうに会話してました(笑)

子供がボールペンとステッカーをもらいに行ってました。
ニュルブルクリンクの外にはニュルブルク城のシルエットが。

ドイツの現地人も意外と興味のない人はお城の名前を知らないようです(笑)
ニュルブルクリンクを思う存分堪能し、翌日メインイベントのビルシュタイン本社を訪問。

あちこちで見かける写真かと思います(笑)

この時に初めて知りましたが、ここの地方はエナペタルと言うそうです。

キツネの銅像がありますが、この地方のエナペタルにて一説によるとその昔キツネが人を助けたとか。

そのこともあり、エナペタルではキツネの銅像をあちこちで見かけます。

町のシンボルという感じでしょうか。
徒歩ですぐにある本社の会議室兼サービス工場。

この時はシャッターが閉められていましたが、右側がサービス工場になっています。
本社会議室にて軽くプレゼンテーションがありました。

会議室といっても小さな会議室でした。
基本的はアフターパーツのビルシュタイン製品はこのドイツ本社工場で生産されます。

純正採用のOEビルシュタイン製品は各国で生産されています。

この本社工場でも車種によってはOE製品を生産しているとの事です。

写真でもわかるように何か国も工場があります。

その他新製品の内部構造の説明等ありました。

機密事項もあるかも知れませんので、画像は載せないこととします。
工場の中へと案内して頂きました。

写真を撮っていいかを逐一確認してほしいとの事でしたので、毎回確認して写真を撮っていました。

写真があるところは公開しても大丈夫な場所かと思います。

工場の中にはリフトや工具類、組み立てスペースなど。

ディーラー整備工場のような見た目のスペースでした。
こちらの手前の鉄格子のなかに倒立ショックアブソーバーのピストンロッドが入っています。

ロッド部(筒状)とトップロッド(トップナットを締めつける部分)が溶接し終わった物となります。

奥のグレーの大きな工作機械にてトップロッド中央部を切削、ロッド中央部分の六角レンチ差し込み部を制作します。

この時は工作機械のメンテナンス中で、実際の工作工程を拝見することは出来ませんでしたが、
スタッフの方に詳しく説明を聞きました。

工業高校出身の私にとって工作機械、工作工程は非常に興味がありましたので、細部まで見入ってしまいました。
ビルシュタイン本社責任者の方がピンボケで写ってしまいました…。

こちらはアブソーバー内部のピストンシムの組み立て工程となります。

責任者曰く、このシムの数量を数える作業は女性のスタッフを採用していて、
男性社員にはこの作業は頼まないとの事でした…。

女性の方が丁寧に確実に枚数を数えることが出来る。との事です(笑)

一つ一つを女性スタッフが手作業でシムを入れ込んでいきます。

この作業場は空調完備で、他の作業場には空調設備はありませんでした。

女性スタッフに対する待遇が良いです(笑)
こちらでは一人の作業員が一か所で3工程行えるようになっています。

左側の青いコンテナボックスにピストンとシェルケースの完成品が入っており、
それぞれを画面中央部の機会にセットします。

機械によってピストンとシェルケースが組み立てられると同時に、中央のノズルからアブソーバーオイルと
窒素ガスを同時封入します。

組み立て後すぐに、右側にある点検機械に取り付けて、減衰力チェックを行います。
スタッフの背後にある機械になります。

こちらである程度のダンパーの動きを再現し、グラフの規定値と比較し、良品不良品と仕分けします。

右手前にある未塗装品が検査結果 良

この後、塗装工程へと進みます。

塗装工程は写真を撮る隙がありませんでした。

アブソーバーが一本一本ぶら下がって塗装機械へと入っていき、機械によって塗装、乾燥となります。
こちらでは塗装が終わったアブソーバーにブーツ、減衰ダイヤル取付。

ステッカー貼り付けと一本一本スタッフによって手作業で行われます。

奥にあるジグにアブソーバーを設置し、組み立てていきます。

組み立て終わったアブソーバーはスタッフ後部にあるダンボールへと箱詰め、梱包となります。

一本一本手作業の為、非常に気が遠くなる作業だと思います。

スタッフは汗だくになりながら組み立てていました…。
別工場の入り口になります。

色んなビルシュタイン製品がガラスのショーケースに飾られていました。

このように飾ってあるとオシャレに思えます。
ガラスのショーケースがあった入口の外からの様子です。

左側のシャッターの奥は別の組み立て工場となります。

セキュリティチェックをしないとシャッターのカギを開けて中へと入ることが出来ません。
入口にはこんなものもありました。

モニターには阿部商会様のロゴも写っています。

この銅像は先代創立者となります。

ここのスペースには販売用なのか、ビルシュタインTシャツ、ジャンパーが各サイズ置いてありました。
工場見学が終わった後は本社スタッフと昼食。

レストランテーブルにはビルシュタインの旗が(笑)

ものすごい量の食べきれない料理がこの後、運ばれてきました…。

フライドポテトがおいしくてポテトばかり食べていました(笑)

他の料理は私の口には少々合いませんでした…。

ドイツ滞在中はポテトが一番おいしくて、ポテトばかりを食べていました。。。
最後にこんなものを頂きました。

チャンピオンカーの非売品(?)ビルシュタインカラーのブラックファルコン9号車と参加してくれてありがとう賞状です。

参加者全員頂きました。

ドイツ滞在中は学ぶことが多く、非常に勉強になりました。

一緒に同行されました阿部商会スタッフ様ならびに各ショップ様各位にもこの場をお借りしてお礼申し上げます。

いろいろな方と交流させて頂き、学ぶことも多くて自分も日々精進して行きたいと改めて思いました。

今回の貴重な経験を大切にし今後も当社スタッフ一同、誠心誠意もってお客様一人ひとり対応致します。

主力商品でもあるビルシュタイン、アイバッハ、レムス、その他商品に関するお問い合わせは先ず当社へ
お気軽にお問合せ下さい。

帰国日の午前中はドイツ ケルンの町中を観光致しました。

帰りのフライトは10時間半ほど。

日本時間 26日 14時頃に成田空港へと無事到着、帰国となりました。

長くなりましたが、ご覧頂き有難う御座います。

今回のドイツ視察ツアーレポートは以上となります。